日常には思いもかけないリスクがある。
ということが、今日しみじみとわかった。
会社のトイレでウォシュレットを使っていた。
いつものように水流を「強」にして洗って、「止」を押したところ、水流が止まらない。
あれ、と思って、もういちど「止」を押したが止まらない。
うそ、と思って、さらに押したがやっぱり止まらない。
どうしようか、と思った。
このまま立ったらどうなるか。
ウォシュレットの水流は思いのほか強く、人間が座ってない状態だと、水が1mぐらいの高さまで上がることを僕は知っている。
(以前トイレ掃除をしていて、間違ってボタンを押したらそうなったので)
このまま立ち上がったら、あたり一面水浸しになるし、僕自身もびしょぬれになるだろう。
誰か呼ぼうか。
幸いなことに携帯は持っている。
で、誰を呼ぶ?うちの社員?ビルの管理会社?セコム?
僕はパンツを下ろしたままだ。
なんと説明する?呼んでどうする?そしてなにを対処してもらう?
なんだかじわじわと頭がパニック化してきて、何をどうしてよいのかわからなくなった。
僕の*には「強」の水流があたり続けている。
あせりにあせって、「止」ボタンを、ぎゅーっと力を入れて押してみた。
そしたら、ピタっと止まった。
ああ、よかったー。神よ、俺を祝福しろ。
でもこうした想定外のリスクに対して、何をどう備えればよいのか。
単純に言えば、ウォシュレットを使わなければ良いではないかという考え方もあるが、利便性とのトレードオフによるリスクヘッジは、根本的な解決ではない。
旅客機の自動操縦などの精密なシステムでは、機械は壊れるもの、人間はミスをするもの、というリスクを織り込んだ救済措置がいくつか働くようになっていて、このような設計思想を「フェイル・セーフ」という。
ウォシュレットのメーカーには、この考え方が不足している。