旧薩摩藩出身のベーシストが「正月ヒマなので」と言って、日本酒をぶら下げて遊びにきた。
こちとらも、暇をもてあましていたので喜んで迎えて、さっそく昼から日本酒を飲み、タモリが出演した年末の「徹子の部屋」の録画をみたりしてゆるゆると過ごした。
ベーシストは、年末に新しく買ったというフォークギターみたいな形のアコースティックベースを持ってきていたので、僕は家にある
ソロバンぐらいの大きさのミニキーボードを持ってきて、コタツにあたりながらセッションをした。
セッションと言うより、お互いの記憶にある曲のコードを探り探り弾き、ウェザー・リポート→渡辺香津美→YMO→リーリトナー→オフコースなどを延々とやった。
ヒマ学生のようだ。
夜になって、元日からセッションをやっているライブハウスに行った。
晩年のコルトレーンみたいに吹くソプラノサックスがいたので、マッコイタイナーのものまねで、4度ボイシングでバッキングしたりした。
終わってから席に戻ってビールを飲んでいたら、向かいに座っていたナベツネそっくりの人が、「楽しかったの?楽しければ何をやってもいいんだよ」と言っていた。
そうですか。でもそれほど楽しいわけでもなかったので、原則に則った演奏をするように努めた。